Google Pixel 8 Proとmotorola edge 40のスペック比較です。
ハイスペック機とハイミドルスペック機を比較しているため、Google Pixel 8 Proの方が優れていると思われますが実際はどうでしょう。
Google Pixel 8 Proが優れている点
motorola edge 40が優れている点
SoCとカメラの違い
SoCとカメラの違いが大きく、2倍以上の価格差があります。
Google Pixel 8 Proはコスパが悪すぎる機種のため、SoCとカメラが妥協できるならmotorola edge 40の方がコスパは高いです。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Google Pixel 8 Pro
motorola edge 40
センターパンチホールを採用しており、motorola edge 40は曲面ディスプレイです。
曲面ディスプレイは平面ディスプレイと違い、人によっては扱いにくいと思える反面、画面占有率が高くなります。
背面はカメラ並びに違いがあり、Google Pixel 8 Proの横並びは珍しくPixelシリーズの標準仕様になっています。
Google Pixel 8 Pro
motorola edge 40
Bay・Obsidian・PorcelainがGoogle Pixel 8 Proの本体色で、Bayは特徴のある色です。
motorola edge 40はイクリプスブラック・ルナブルーの2色が本体色で、特徴のある色はありません。
スペック
Google Pixel 8 Pro | motorola edge 40 | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Google Tensor G3 | Dimensity 8020 |
サイズ | 162.6x76.5x8.8㎜ | 158.43×71.99×7.58mm |
重量 | 213g | イクリプスブラック:171g ルナブルー:167g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.7インチ | 6.55インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2992×1344 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 1-120Hz | 144Hz |
タッチサンプリングレート | 不明 | 360Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 12GB | 8GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB | 256GB |
micro SD | なし | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50MP(f/1.68) | 50MP(f/1.4) |
望遠カメラ | 48MP(f/2.8)/光学5倍 | なし |
超広角カメラ | 48MP(f/1.95) | 13MP(f/2.2) |
前面カメラ | 10.8MP(f/2.2) | 32MP(f/2.4) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/8 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/38/39/40/41/42/46/48/66/71 | 1/2/3/4/7/8/11/12/17/18/19/26/28/38/39/40/41/ 42 |
5G Sub6 | 1/2/3/5/7/8/12/20/25/28/30/38/40/41/66/71/77/78/79 | 1/3/28/41/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX8/IP6X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | あり | あり |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5050mAh | 4400mAh |
充電速度 | 30W充電 | 68W充電 |
ワイヤレス充電 | 23W充電 | 15W充電 |
ポート | USB3.2 TypeC | USB2.0 TypeC |
価格 | 159,900円/169,900円/189,900円 | 64,800円 |
付属品
Google Pixel 8 Pro
1 m USB-C® – USB-C® ケーブル(USB 2.0)・クイック スイッチ アダプター・SIM ツール
motorola edge 40
68W TurboPower™ チャージャー(ACアダプタ、USBケーブル)・本体ケース・SIM取り出しピン・ガイド類・LG(法令/安全/規制)
両機種は各メーカーの標準付属品です。
ACアダプターと本体ケースがGoogle Pixel 8 Proにはなく、保護フィルムが両機種にはありません。
必要なものを別途用意する必要があり、Google Pixel 8 Proはユーザーが用意するものが多すぎます。
本体
ゲーム以外で違いのないSoC
AnTuTuベンチマーク Ver.9でGoogle Pixel 8 Proは約92万点あり、motorola edge 40は約67万点です。
ゲーム以外の用途でSoCの違いがなく、ゲームの画質とフレームレートが変わります。
Google Pixel 8 Proは60FPS固定の高画質で動作するゲームが多く、motorola edge 40は60FPS固定の標準画質で動作するゲームが多くいです。
SoCの性能が低いと60FPS固定が難しくなり、ゲームの動作に拘るならGoogle Pixel 8 Proが良いですが、冷却性能次第でフレームレートが変わるでしょう。
仕方がない本体サイズの違い
ディスプレイサイズに対して本体サイズが変化するため、ディスプレイが大きいGoogle Pixel 8 Proの本体が大きいことは仕方ありません。
両機種は他の同じディスプレイサイズの機種と比較すると、ディスプレサイズに対して本体が小さく、画面占有率が高くなっています。
明確な本体重量の違い
Google Pixel 8 Proの本体重量は本体サイズに対して重く、200グラムぐらいが妥当です。
motorola edge 40の本体重量は軽く、180グラム以上でも不思議ではありません。
SoCの性能が高いGoogle Pixel 8 Proはゲームで違いが分かります。
本体重量の軽いmotorola edge 40は軽い本体が好みの人に向いているでしょう。
ディスプレイ
ディプレイサイズの違いで見やすさが変わる
0.15インチのディスプレイサイズの違いで見やすさが変わり、6.7インチディスプレイを搭載しているGoogle Pixel 8 Proの方が見やすいです。
ディスプレイが大きくなると本体サイズが大きくなるデメリットがあり、見やすさか本体サイズかはユーザーの好みによります。
分かりにくい解像度の違い
Google Pixel 8 Proは高解像度ディスプレイを搭載していますが、6.7インチディスプレイではmotorola edge 40の解像度と違いが分かりにくいです。
解像度が高くなると消費電力が増えるデメリットがあり、Google Pixel 8 Proの解像度はメリットよりデメリットの方が大きくなります。
リフレッシュレートの違いは大きい
可変リフレッシュレートを採用しているGoogle Pixel 8 Proに対して、motorola edge 40は固定リフレッシュレートを採用しています。
Google Pixel 8 Proは用途に応じて最適なリフレッシュレートに設定されるため、リフレッシュレートによる消費電力を最小限に抑えられます。
固定リフレッシュレートの場合は、常に設定したリフレッシュレートを使用するため、消費電力が大きいです。
最大リフレッシュレートはmotorola edge 40が高く、Google Pixel 8 Proより滑らかなスクロールになりますが、多く人は違いが分からないと思えます。
最大リフレッシュレートが高いmotorola edge 40は消費電力が高くなるため、Google Pixel 8 Proの可変リフレッシュレートが優れています。
記憶領域
今はオーバースペックのメモリー12GB
メモリー容量は8GB以上が必要になりつつあり、今後のアップデートでメモリー不足に陥らないように、最低でも8GBは必要です。
Google Pixel 8 Proは7年のセキュリティアップデートに対応しており、7年後のメモリー状況が分からないため、長く同じ機種を使用する場合はGoogle Pixel 8 Proが良いでしょう。
ストレージ容量が選択できる違い
Google Pixel 8 Proのストレージ容量は128GB〜512GBで選択できますが、motorola edge 40は256GBのみです。
特殊な使い方でない場合は256GBで十分な容量があり、Google Pixel 8 Proも256GBを選んでおくとストレージ不足に陥る可能性は低くなります。
同じ機種を使用する期間によって必要なメモリー容量が変わり、ストレージ容量は256GBが無難です。
カメラ
望遠カメラの必要性で変わる
Google Pixel 8 Proには高画素の望遠カメラを搭載していますが、motorola edge 40に望遠カメラはありません。
Google Pixel 8 Proの望遠カメラはメインカメラに匹敵する画素数のカメラであり、十分な性能のカメラです。
超広角カメラも違う
Google Pixel 8 Proの超広角カメラは望遠カメラと同じ48MPを搭載しており、motorola edge 40は13MPです。
motorola edge 40の超広角カメラはおまけ程度の性能で実用性に乏しく、メインカメラで代用するユーザーは多いと思います。
高画素のGoogle Pixel 8 Proはメインカメラで代用する必要のない性能であり、実用性の高いカメラです。
前面カメラは逆転
高性能な背面カメラを搭載しているGoogle Pixel 8 Proの前面カメラは手抜きと言える10.8MPであり、motorola edge 40は32MPを搭載しています。
Google Pixel 8 Proの前面カメラは背面カメラに見合わない性能であり、カメラに固執するなら前面カメラにも拘って欲しかったです。
motorola edge 40の前面カメラは画素数が高く、高画質の写真を期待できますが、F値が若干低いのが難点です。
カメラ重視の場合は、背面カメラが優れているGoogle Pixel 8 Proが良いでしょう。
ネットワーク
日本国内で困ることはない
4G・5G共に日本国内の使用で困ることはありません。
motorola edge 40はdocomoの5G対応エリア内で4G接続になる可能性があり、これは5Gのn79に対応していないため発生する現象です。
ネットワークに大きな違いはありません。
機能
完全防水・防塵に対応しており、おサイフケータイも使用できます。
バッテリー
バッテリー容量の差は稼働時間の差
Google Pixel 8 Proのバッテリー容量が多く、解像度等の消費電力を考慮しても、motorola edge 40より稼働時間が長くなります。
稼働時間が極端に長くなるのではなく数時間程度の違いです。
2倍以上の充電速度
motorola edge 40の充電速度は速く、40分弱でフル充電ができます。
Google Pixel 8 Proはフル充電に約80分必要で、ハイスペック機としては遅い充電速度です。
このクラスになると60W以上の速度が望ましく、Google Pixel 8 Proの充電速度は劣っています。
8Wの差が大きいワイヤレス充電
motorola edge 40のワイヤレス充電速度は有線充電より遅く、使用頻度が少なると思えます。
Google Pixel 8 Proのワイヤレス充電は有線充電より少し遅く、ワイヤレス充電をメインに使用することも可能です。
バッテリー容量に見合わない充電速度のGoogle Pixel 8 Proに対して、バッテリー容量に見合う充電速度のmotorola edge 40です。
総括
SoCとカメラ性能が高いGoogle Pixel 8 Proはハイスペック機と言える機種であり、SoCの性能が低いmotorola edge 40はハイスペック機とは呼べず、ハイミドルスペック機が妥当です。
Google Pixel 8 Proのコスパは非常に悪く、カメラ性能が高くなっているからだと思えます。
motorola edge 40は比較的安価に購入でき、カメラやゲームの画質に拘らなければ実用性の高い機種です。
高性能なカメラとSoCを求めるならGoogle Pixel 8 Proが良く、どちらか片方だけなら、他メーカーで似たような性能の機種をおすすめします。
カメラとSoCの性能が妥協できるなら、motorola edge 40のコスパは高くなっていますが、曲面ディスプレイはユーザーを選ぶので注意が必要です。
筆者は以前からmotorola edge 40が良い機種と思っており、Google Pixel 8 Proより欲しい機種です。