Xiaomiより発売中のグローバル版Xiaomi 14と、一世代前のグローバル版Xiamoi 13 Proのスペック比較です。
Xiaomi 14 Proとスペック比較を行いたかったですが、チャイナ版は販売しているもグローバル版がなく、ここではXiaomi 14との比較になります。
※グローバル版は技適未取得のため、日本国内での使用は電波法に抵触する可能性があります。
Xiaomi 13 Pro(Global)が優れている点
Xiaomi 14(Global)が優れている点
妥当な価格差
Aliexpressの販売価格は、Xiaomi 13 Proが約850ドルでXiaomi 14が約820ドルです。
約30ドルの価格差は妥当であり、Xiaomi 14の販売価格は下がると思われるため、50ドル以上の差が発生すると、Xiaomi 14の方がコスパは高くなります。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Xiaomi 13 Pro(Global)
Xiaomi 14(Global)
センターパンチホールを採用している両機種は、Xiaomi標準のディスプレイ面です。
背面はフラッシュのデザインが違うぐらいで、それ以外は同じようなデザインになっています。
本体サイズの違いを除けば、見た目の違いは分かりにくいです。
Xiamoi 13T Proの本体色は、Ceramic White・Ceramic Blackの2色あり、Xiaomi 14はBlack・White・Jade Greenの3色です。
ホワイト系とブラック系は似たような色になっており、唯一の違いがXiaomi 14のJade Greenになります。
スペック
Xiaomi 13 Pro(Global) | Xiaomi 14(Global) | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 3 |
サイズ | 162.9×74.6×8.36 | 152.8×71.5×8.2mm |
重量 | 229g | 193g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.73インチ | 6.39インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 3200×1440 | 2670×1200 |
リフレッシュレート | 1-120Hz | 1-120Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz | 240Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 12GB | 12GB |
ストレージ | 256GB/512GB | 256GB/512GB |
micro SD | なし | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50MP(f/1.9) | 50MP(f/1.6) |
望遠カメラ | 50MP(f/2.0)/光学3倍 | 32MP(f/2.0)/光学3倍 |
超広角カメラ | 50MP(f/2.2) | 50MP(f/2.2) |
前面カメラ | 32MP(f/2.0) | 32MP(f/2.0) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/38/39/40/41/42/48/66 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/38/39/40/41/42/48/66 |
5G Sub6 | 1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66/71/75/77/78/79 | 1/2/3/5/7/8/20/25/28/38/40/41/48/66/75/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be | 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be |
Bluetooth | 5.3 | 5.4 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX8/IP6X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | なし | なし |
スピーカー | デュアル | ステレオ |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 4820mAh | 4610mAh |
充電速度 | 120W充電 | 90W充電 |
ワイヤレス充電 | 50W充電 | 50W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC 3.2 Gen 1 |
価格 |
付属品
Xiaomi 13 Pro(Global)
ACアダプター・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・保護フィルム・保護ケース・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
Xiaomi 14(Global)
ACアダプター・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・保護フィルム・保護ケース・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
付属品に違いがなく、最低限必要なものが付属している、Xiaomi標準の付属品です。
※ACアダプターは中国国内用の形状のため、日本国内で使用する際は変換アダプターが必要です。
本体
高性能なSoC
Xiaomi 13 ProをAnTuTuベンチマーク Ver.9で計測すると約112万点のスコアがあり、Xiaomi 14は約200万点ですが、AnTuTuベンチマーク Ver.10での計測結果です。
Xiaomi 14をAnTuTuベンチマーク Ver.9で計測すると180万点~190万点ぐらいと思われるため、Xiaomi 13 Proと約70万点差になります。
AnTuTuベンチマークで100万点を超えると、ゲーム画質とフレームレートを高く設定できるぐらいのメリットしかなく、ゲーム画質にこだわりなければSoCの違いはありません。
ゲームを高画質の高フレームレートで遊びたい場合は、高性能なSoCを選ぶと良く、その際はXiaomi 14を選ぶと良いでしょう。
重い本体
ディスプレイサイズに比例して本体サイズが大きくなり、Xiaomi 13 Proの本体が大きいのはディスプレイが大きいからです。
共に本体サイズに対して本体重量が15~20グラム重く、本体が重い機種になっています。
ゲームで性能が発揮できるSoCを搭載している両機種は、本体が重いです。
ディスプレイ
高解像度ディスプレイの必要性は?
ディスプレイの大きいXiaomi 13 Proの解像度が高く、Xiaomi 14も一般的な解像度の2400×1080より高くなっています。
10インチ以上のディスプレイでは解像度の違いが分かりやすく、7インチに満たないスマホでは解像度の違いが分かりにくいため、高解像度のメリットがありません。
解像度が高くなると消費電力が多くなるデメリットがあり、メリットよりデメリットの方が高くなっています。
可変リフレッシュレートで消費電力を抑えることができ、ゲームよってはタッチ抜けの可能性があるタッチサンプリングレートです。
記憶領域
メモリー12GB搭載機は同じ機種を長く使うことができ、ストレージを圧迫するような用途でない場合は、ストレージ256GBで良いでしょう。
カメラ
似たようなメインカメラでも違いがある
スペックだけを見ると同じような性能のメインカメラですが、1インチのイメージセンサーを搭載しているXiamoi 13 Proに対して、Xiaomi 14は1/1.28インチです。
インメージセンサーが大きくなると画質が良くなり、Xiaomi 13 ProはXiaomi 14より画質が良くなります。
F値の高いXiaomi 14は暗所でも明るく撮影できます、イメージセンサーの大きいXiaomi 13 Proの方が優れているでしょう。
画素数の違う望遠カメラ
光学3倍に対応している両機種の画素数は、Xiaomi 13 Proの方が高いです。
画素数が高いと引き締まった画像になり、拡大時の粗さも軽減されます。
Xiaomi 13 Proのメインカメラと望遠カメラの性能が高く、その他のカメラ性能は同じため、似たような画像になるでしょう。
ネットワーク
日本国内全ての通信キャリアに対応しており、日本国内の使用で困ることはありませんが、技適を取得していないため、日本国内で使用すると電波法に抵触する可能性があります。
機能
スピーカーが残念なXiaomi 14
スピーカーを2基搭載したXiaomi 13 Proは完全ステレオに対応しており、1基のスピーカーを搭載したXiaomi 14は疑似ステレオです。
1基のスピーカーと受話部から音声が流れるため、音に違和感がある疑似ステレオは、完全ステレオに劣ります。
画面内指紋認証と完全防水・防塵に対応していますが、FeliCaは非搭載のため、おサイフケータが使えません。
FeliCaは日本固有の規格のため、グローバル版に搭載されることはないでしょう。
バッテリー
高速充電に若干多いバッテリー容量
Xiaomi 13 Proのバッテリー容量が若干多く、充電速度も速くなっています。
気にするほどのバッテリー容量の違いではなく、ブーストモードでXiaomi 13 Proは19分でフル充電ができ、Xiaomi 14は同条件で31分かかります。
Xiaomi 13 Proの19分は異常に速く、遅いように見えるXiaomi 14の31分でも、速い充電速度です。
高速の有線充電と無線充電に対応している両機種です。
総括
カメラとSoCの性能差は大きいですが、一番の違いがディスプレサイズであり、ディスプレイサイズを重視する方が良いです。
ディスプレイサイズを除くと、ゲーム重視はXiaomi 14が良く、カメラ重視はXiaomi 13 Proが良いでしょう。
高性能な両機種は3年後も性能で困ることがなく、長く使用することができる性能です。
価格差が約30ドルのため、価格差を考えずに好みの機種を選ぶと良いでしょう。
筆者のお勧め
筆者はディスプレイサイズを重視します。
大きなディスプレイは本体が大きくなりますが、見やすいくなるメリットの方が大きく、ディスプレイの大きなXiaomi 13 Proがお勧めです。