コストパフォーマンスの王者が放つ最新のハイエンドモデル、Xiaomi 15Tシリーズが登場しました。
高性能と手頃な価格を両立させるこのシリーズの中でも、フラッグシップのXiaomi 15T Proと、スタンダードモデルのXiaomi 15Tの、どちらを選ぶかで悩んでいる方は多いでしょう。
ここでは、処理能力の中核となるチップセットの違いから、遠くの被写体を捉えるカメラ性能の差、さらにはFeliCa(おサイフケータイ)の有無に至るまで、両モデルのスペックを徹底的に掘り下げます。
あなたの用途に最適な一台を見つけるための、決定版比較ガイドとしてご活用ください。
Xiaomi 15Tが優れている点
Xiaomi 15T Proが優れている点
SoCと望遠カメラ
同モデルで4万5千円の価格差です。
大きな違いがSoCと望遠カメラであり、価格差程度の性能差はあります。
しかし、両機種はコスパが良い機種とは言えず、価格相応の機種です。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Xiaomi 15T

本体色
ブラック
グレー
ローズゴールド
Xiaomi 15T Pro

本体色
ブラック
グレー
モカゴールド
似たような外観に、似たような本対色です。
スペック
| Xiaomi 15T | Xiaomi 15T Pro | |
|---|---|---|
| 本体 | ||
| SoC | Dimensity 8400-Ultra | Dimensity 9400+ |
| AnTuTu Ver.10 | 160万点 | 255万点 |
| AnTuTu Ver.11 | 不明 | 270万点 |
| ゲーム用途 | ○ | ◎ |
| ゲーム以外の用途 | ◎ | ◎ |
| サイズ | 163.2×78.0×7.5mm | 162.7×77.9×7.96mm |
| 重量 | 194g | 210g |
| ディスプレイ | ||
| ディスプレイサイズ | 6.83インチ | 6.83インチ |
| パネル種 | 有機EL | 有機EL |
| 解像度 | 2772×1280 | 2772×1280 |
| リフレッシュレート | 120Hz | 144Hz |
| タッチサンプリングレート | 480Hz | 480Hz |
| 記憶領域 | ||
| メモリ | 12GB | 12GB |
| ストレージ | 256GB/512GB | 256GB/512GB/1TB |
| micro SD | なし | なし |
| カメラ | ||
| 背面メインカメラ | 50MP(f/1.7) | 50MP(f/1.62) |
| 望遠カメラ | 50MP(f/1.9)/光学2倍 | 50MP(f/3.0)/光学5倍 |
| 超広角カメラ | 12MP(f/2.2) | 12MP(f/2.2) |
| 前面カメラ | 32MP(f/2.2) | 32MP(f/2.2) |
| ネットワーク | ||
| 3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
| 4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/25/26/28/ 32/38/39/40/41/42/48/ 66/71 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/25/26/28/32/ 38/39/40/41/42/48/66/ 71 |
| 5G Sub6 | 1/2/3/5/7/8/12/20/25/ 26/28/38/40/41/48/66/ 71/75/77/78 | 1/2/3/5/7/8/12/20/25/ 26/28/38/40/41/48/66/ 71/75/77/78 |
| docomo | ◎ | ◎ |
| au | ◎ | ◎ |
| Softbank | ◎ | ◎ |
| 楽天 | ◎ | ◎ |
| WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be |
| Bluetooth | 6.0 | 6.0 |
| SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/nanoSIM |
| 機能 | ||
| 生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
| 防水/防塵 | IPX8/IP6X | IPX8/IP6X |
| イヤホンジャック | なし | なし |
| Felica | なし | あり |
| スピーカー | ステレオ | ステレオ |
| バッテリー | ||
| バッテリー容量 | 5500mAh | 5500mAh |
| 充電速度 | 67W充電 | 90W充電 |
| ポート | USB TypeC | USB TypeC |
| 価格 | 64,800円/69,980円 | 109,800円/119,800円/129,800円 |



付属品
Xiaomi 15T
ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・ソフトケース・画面保護シート・クイックスタートガイド
Xiaomi 15T Pro
ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・ソフトケース・画面保護シート貼付済・クイックスタートガイド
本体
SoC
AnTuTuベンチマーク Ver.10でXiaomi 15Tは約160万点あり、Xiaomi 15T Proが約235万点です。
動画やSNSのような日常使いで困ることがなく、3Dゲームや動画のエンコードのような、SoCの性能が必要になる用途で違いがわかります。
3DゲームでXiaomi 15Tは、標準〜高画質の45FPS程度で安定動作が見込め、Xiaomi 15T Proは高画質〜最高画質の45FPS以上で安定動作が見込めるでしょう。
動画のエンコード時間も、Xiaomi 15T Proの方が短縮できます。
SoCの能力が必要になる用途で使用をしない場合は、SoCの違いを考える必要はありません。
本体サイズ・重量
Xiaomi 15Tの方が15グラムほど本体が軽く、似たような本体サイズです。
Xiaomi 15T ProのSoCは性能が高く、全ての用途で困ることはありません。
一方のXiaomi 15Tは、一般的には高性能なSoCですが、Xiaomi 15T Proより劣っています。
ディスプレイ
リフレッシュレート
120Hzのリフレッシュレートに対応しているXiaomi 15Tは、滑らかなスクロールです。
Xiaomi 15Tでカクついて見える場合は、リフレッシュレート144HzのXiaomi 15T Proを選ぶと良いでしょう。
リフレッシュレート120Hzで多くの人は十分であり、それ以上が必要な人は一部です。
大画面に高解像度ディスプレイを採用しているので、表示の粗さはありません。
タッチの追随性もよく、ゲームでも問題なく使用できます。
記憶領域
ストレージ
両機種は、256GB/512GBのストレージが選べ、Xiaomi 15T Proには1TBもあります。
ストレージは256GBで困ることがなく、256GBで不安な人は512GBを選ぶと良いでしょう。
1TBの用途が思いつかないため、選ぶ必要性はないと思います。
容量で困ることのないメモリーを搭載しており、好みのストレージを選びましょう。
カメラ
1/1.55インチのLight Fusion 800をイメージセンサーに採用しているXiaomi 15Tに対して、Xiaomi 15T Proは1/1.31インチのLight Fusion 900です。
Xiaomi 15T Proの方がイメージセンサーが大きく、暗所でも明るく撮影でき、画質も良くなっています。
ただし、スマホのカメラとしては、Xiaomi 15Tのイメージセンサーも高性能です。
望遠カメラ
光学2倍の望遠カメラを搭載しているXiaomi 15Tは、46mm相当の焦点距離があります。
Xiaomi 15T Proは光学5倍の望遠カメラを搭載しており、115mm相当の焦点距離です。
遠方を写す際は、光学5倍に対応しているXiaomi 15T Proが良く、Xiaomi 15Tの光学2倍は見劣りします。
Xiaomi 15Tはメインカメラと同程度の画質が期待できますが、Xiaomi 15T ProはF値が低いために、メインカメラより背景のボケ味が弱いです。
望遠カメラとイメージセンサーが大きな違いになっており、ともにLeicaと共同開発したカメラシステムを搭載しています。
ネットワーク
国内4キャリアで、4G・5Gが問題なく使用でき、最新規格の11be(WiFI 7)にも対応しています。
機能
Felica
Xiaomi 15T ProはFelicaを搭載しているため、おサイフケータイが使用できますが、Xiaomi 15Tは使用できません。
ともに、クレジットカードのタッチ決済には対応しています。
完全防水・防塵や画面内指紋認証に対応している両機種は、おサイフケータイが使えるかの違いのみです。
バッテリー
充電速度
67W充電に対応しているXiaomi 15Tで1〜100%の充電に必要な時間が約50分です。
一方のXiaomi 15T Proは、90W充電に対応しており、約36分でフル充電できます。
フル充電に14分の違いですが、Xiaomi 15Tは1時間を切っており、遅い充電速度ではありません。
5500mAhのバッテリーを搭載しており、充電速度も速いです。
総括
カメラとSoCの性能が高くなっているXiaomi 15T Proです。
高性能なカメラを求める人には良いですが、ここまで高性能なSoCが必要なのかは疑問に思います。
Xiaomi 15TのSoCでも十分な性能があり、望遠カメラを妥協できる場合は、Xiaomi 15Tの性能で困るような場面は少ないでしょう。
筆者のお勧め
Xiaomi 15T ProのSoCはオーバースペックのように思われ、Xiaomi 15Tでも十分です。
そのため、無理に高価なXiaomi 15T Proを購入する必要はなく、Xiaomi 15Tをおすすめします。



